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2022.04.01
砂糖とは?
原料による分類
家庭でふつうに使われる砂糖を原料別に分類すると、甘蔗(さとうきび)からとる甘蔗糖と、てん菜(ビート)からとるビート糖(てん莱糖)に分けられますが、よく精製してできた製品は、まったく同じ砂糖です。
世界で生産される砂糖の約70%が甘蔗糖、30%ビート糖です。
製法による分類
甘蔗糖は原産地でまず 〈原料糖〉にされます。これは糖度が96-98度の黄褐色の結晶の砂糖で、これが消費地に運ばれ、精製されて白砂糖やグラニュー糖などの〈精製糖〉になります。ときには生産地で直接純度の高い白砂糖をつくることもあリ、〈耕地白糖〉と呼ばれます。
北海道のビート糖は耕地白糖で、主としてグラニユー糖ですが、上白糖もつくられています。 精製糖や耕地白糖はすべて近代的な工場でつくられ、遠心分離機でみつを振リ分けて結晶をとリ出すので〈分みつ糖〉と呼ばれます。これに対して、甘蔗から搾った汁を原産地の伝統的な方法で煮つめてつくる砂糖を〈含みつ糖〉といいます。沖繩や南西諸島の黒砂糖はその一つてす。
原料等の製造工程図
精製糖の製造工程図
砂糖の分類
※1 黒糖及び黒砂糖とは・・・食品表示に関するQ&A(平成22年3月 消費者庁食品表示課)で明らかにした定義に従い、さとうきびの搾り汁に中和、沈殿等による不純物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、糖みつ分の分離等の加工を行わずに、冷却して製造した砂糖で、固形又は粉末状のものをいう。
※2 加工黒糖及び加工黒砂糖とは・・・原料糖(粗糖)、糖蜜等に黒糖又はさとうきびの絞り汁を配合し、夾雑物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、冷却して製造した砂糖で、固形又は粉末状のものをいう。
※3 赤糖とは・・・原料糖(粗糖)、糖蜜等を配合し、夾雑物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、冷却して製造した砂糖で、固形又は粉状のものをいいます。
製品の種類
私たちが家庭で使う砂糖は分みつ糖です。これを結晶の感じから大きく分けてハードシュガー(ざらめ糖)、ソフトシュガー(くるま糖)に分類します。くるま糖には上白糖、三温糖などが含まれ、ざらめ糖には白ざら糖、中ざら糖、グラニュー糖があります。この他に加工度の高い角砂糖や粉砂糖、伝統的な方法でつくられる和三盆糖や黒砂糖があリ、特長に応じて使われています。